緑会会員の皆様
日頃より神大附属中・高等学校PTA「緑会」にご理解とご協力をいただきありがとうございます。
昨今の子供たちを取り巻く環境の大きな変化を皆様も日々感じていらっしゃることかと存じますが、世間を賑わわせているChatGPTに代表されるようなAI技術の進化や、量子コンピューティングの発達により、「学校教育」や「知識を得ること」のパラダイムシフトが進行形で起きつつあります。
20年以上も前に、日本の有名企業が「学歴不要論」を唱えましたが、現代においては「勉強不要論」という過去に例を見ない大きな問題に子供たちは遭遇しています。
数年後には、「勉強」という行為や「学校」そのものが ” school (スクール)” の語源であるギリシャ語の ” skhole (スコレ)” のように、「暇な人がやること」のような意に回帰してしまうことがほぼ確実となってきました。
このような、まさに歴史的な大きな時代の変化の中、「学校」の存在意義や「学校に行くこと」「勉強」の意味を我々保護者は真剣に再考しなくてはいけなくなってきました。
また、政府の「働き方改革」によって、“ 生徒のために“ と熱く親身な思いがあったとしても、時間外労働を制限され、いつも勤務時間を気にしなくてはいけなくなってしまった先生と学校の問題や、「PTA活動は縮小へ」という日本全体の流れなど、「子供を持つ親」「学校に通わせる保護者」「PTA会員」という様々な側面を持つ会員から成り立つ緑会は、これら多くの課題を抱えております。
これらの課題に真摯に向き合うべく、本年から「シン・緑会」としてその活動を抜本的に変革し、これらの問題を会員の皆様と解決していきたいと考えております。
私たち「シン・緑会」の目指すところは、「生徒のサポート」「先生のサポート」「学校のサポート」であり、会員の皆様におかれましては『やりたい人が、できるときに、できることを、できる時間だけやる』という新しい緑会活動方針のもと、「シン・緑会」へのご協力を賜れれば幸甚でございます。
初めて務めさせていただく会長という大役のため、何かと至らぬ点があるかと存じますが、皆様からのご指導・ご鞭撻の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
令和5年度緑会会長 植田敦